空の追憶の果て。 ―Wishes upon the sky―

自他共に認める永遠の146センチの創作・エンタメブログです。おもに小話や短編、その他創作などをのんびりと更新していくことになると思います。なお、小説類は転載・持ち帰り禁止です。

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※重要なお知らせ
現在特にありません。更新滞りがちですがお時間あるときに覗いてみてください。
☆今月の小説
『ブルー・ランナウェイ』
http://piecesofsky.blog3.fc2.com/blog-entry-351.html






  私たちは、絶妙なバランスとラインの上に成り立っている。
              それは巧妙に仕掛けられた、君と私のあやとり迷路。

         てっぺんに辿りつくのは君か、私か?

  願わくは、ノイズ混じりの向こうのキミに出逢いたいんだ、ただそれだけだ。


             踏み出す今日は快晴。
             見据える明日は平静。
          情熱的?だけど至って浸って冷静に。




  さあ、時計がまた1周した、直に地球も1回転。
        光はいつか見えるさ、ほらごらんすぐに夜明けに到着だ。






      お陽様、今日もワタシの(ボクの)
        世界のバランス取りを、ヨロシク。














Lyrics inspired by: Yellow Pansy Street/Kanjani ∞
ER/Kanjani ∞
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【Recommend Short】


―――マイクロフォンから 君に向かい唄ってるんだぜ
                 届いてくれたならぁ――…




白の世界の中、今日も夢を見る。
ブラックボックスに立ち尽くして、俺は歌を唄う。

頭上に広がる暗闇に、ちかちかと瞬く星。
それらのどれもが明るく照らすけれども、やはりそれは心もとない。
近いようだけれど、それは遠い。

す、と吸い込んだ息は清く自分の肺を満たしてくれる。
何色にも染まらない空気が自分の体を巡って、心臓がどくどくと唸りだす。

念じれば目の前にマイクが現れて、スタンドに立てたそれを俺は握りしめる。
握り手が赤く塗りつぶされたそれは、きっと自分が今までに見てきたたくさんの傷と心。

 感情は、準備万端だ。

いつだって魂はずっと此処にある。
このブラックボックスの、紅に塗られたマイクの底。
黒塗りの壁の向こう側が誰であろうと、伝えたい今の感情は吠えだしそうに疼いてる。

 きゅ、とマイクを握りなおせば、ブラックボックスの中地に足をつけた感覚を取り戻す。
何者でもあらぬ、何者かのために唄う。
あらん限りの声で、マイクのこちら側から得体のしれぬ向こうへ。

 願わくは、俺の願った通りに声が届いているといい。

瞼を閉じれば、ブラックボックスは完全に紅をも塗りつぶして音だけを世界に響かせる。
息が苦しくなっても呼吸が乱れても身体が震えても、頭が割れそうになっても崩れ堕ちそうでも。

 全力疾走するように、唄う。死ぬ気で唄う。

それが生きる道、それだけが存在意義、それが俺の灯。
ブラックボックスよ、俺の声だけを届けて。





「……っ、」
 夢から覚めて視界に入ったのは見慣れすぎた天井の壁紙。
つい癖でのばしすぎる自分の黒い髪が、ぱさりと枕に擦れる音がした。
最後に夢の中で瞬いた星が、まだ少し視界の端に残っている気がした。
 流れ星に願いを。
3回流れる間に唱えれば願いは叶う、そんな迷信ですら信じたかったあの時期を思い出した。

 両側に投げ出した手の、右手の指先をぼんやり見つめながらもう片方を額にあてた。
いつもは絶対にかかない汗をうっすらかいているのに気づき、苦笑する。
悪夢じゃあるまいし。夏でもないのに。
…それとも悪夢、だったのだろうか。否。

 暗闇に黒光っているだろう自分の眼を、あの場所へ戻すかのように瞼を閉じた。
遮断される視界。弱まる、いかんせん強すぎる自分の眼差し。
すう、と吸い込んで息を止める。
真綿で締め付けるみたいに少し苦しくなりはじめてから、ゆっくり呼吸を取り戻す。

 上手く扱えない言葉はほとんど届く前に放物線を描いて堕ちるのだから。
生まれ持ったこの眼差しも、防御するための言の葉も、結局自分を救えはしないのだから。
一瞬の刹那瞬いて消える星のように、いつか全て消えてしまうんじゃないかって。
 ずっと、それを思って怯えてきた。

ブラックボックスだけは裏切らない。
自分だけの黒塗りの世界。

 だけど儚くも強く瞬いた星たちは、ひとつふたつみっつ、増えていった。
誰かの白い掌と笑顔と喧騒が、あたたかい笑い声が、暖色の眼たちが、
 いつのまにかできたブラックボックスの隙間から垣間見えていた。


 未だ、ぼんやりとした自分の思考はきっと現と夢を行き来している。
境界線のこの危ういバランスが、ふわふわとしていて酔った時の様に心地よい。


――届いてくれるなら。

「……明日も歌いたい、」



 ああ、果てない自分のこの欲は。
明日もきっと吠えそうな心と燻った感情を持て余して、歌にして広がるのだ。

自分の世界、自分のブラックボックス、自分の声。
心が満たされるそのときまで、声が枯れるまで、きっと俺は死んでも死にきれない。


…出口のないブラックボックスに扉をつくってくれたのは、きっと。



                        
       To be loved
名もない扉

He sings eternally in his own black box.




T.W.L./Kanjani∞ 歌詞一部引用
Dedicated to the specified member of the group above.
Thanks to S.S.



*追記あり。
4月26日 再アップ。
12月23日 再修正。

◆このお話は長編です。
現在プロローグ、basic smile1~3、そしてclient1編へと続いています。まずは大まかなプロローグを読んでどうぞ。お時間があったら前の話も読んでみてください!
http://piecesofsky.blog3.fc2.com/blog-entry-330.html



「そっか。じゃあ君が、担当の人なんだね」
「はい、よろしくお願いします」
 マネージャーの長嶋が担当医と話しに行っている間、ショウタはアサヒに依頼の内容確認と軽い自己紹介をした。真っ白なベッドの端に何気なく腰掛けるアサヒは、見た目は何とも健康そのものだった。
 すっと通った輪郭の上、薄い口唇を綺麗に上げたアサヒこと朝倉陽は、軽快な声色で話した。
「敬語とかいらないよ。これからお世話になるんだしさ!それにショウタくん、そんなに年変わらないでしょ」
「ええまぁ、一応同世代ですけど、年下ですし」
「いいって。俺のことも、好きに呼んでくれていいからね」
 お客様は丁寧に扱え、と散々木下に言われている手前ショウタは躊躇いを見せたが、アサヒにそう言われ、通常通りに接することにした。ショウタの通常とはつまり、かなりフランクに、ということだ。
「じゃあ、お言葉に甘えて」
 歯を見せて笑ったショウタに、アサヒは満足げに微笑んだ。その微笑は彼が患っている病状とは思えない、完璧な笑みで。血の気がよい薄桃色の唇はまさにお手本通りといえる角度で上がっている。加えて、どこか大型犬を思わせる黒目がちな瞳には柔らかい光が宿っていた。

 陽に透かされて耀く彼のマルーンブラウンに染められた髪を見ながらショウタは思う。
 この人は、本当に病人なのだろうか。
 彼は本当に“笑顔喪失病”なのだろうか――?
 いったい何が、彼の笑顔の弊害になっているんだろうか。

「これからよろしゅう、…陽くん」
 ショウタらしくもなく小さく呟やいたその呼び名に、一瞬だけアサヒの瞳が揺らいだ。けれど微かな彼のその動揺には、まだショウタは気づくことができなかった。


Cont. to Client 1 Smile 6



【あとがきという名のご挨拶】

皆さんどうもお久しぶりです!蒼海聖奈です。
大変ご無沙汰してしまって申し訳ございません…。
ちょくちょくテンプレートを変えたり過去記事の整理に来たりしているのですが、
文章を書きかけては完結しないというメモ書き増殖魔を悪化させる一方で。
つまり、現実が「忙しい」という言い訳に逃げているただの言い訳です。

私の好きな、今なお尊敬している方々の歌にあるのですが、
『言い訳とか弁解とか歳をとるたび増えてます
「時間がない」ついグチって
忙しさに流れているけれど』
この詞、本当に身に染みてくるんです。歳を重ねれば、重ねるほど。
ただ、この歌はその詞のあとに、「でもいいじゃない、適度に頑張ろうよ」というメッセージが込められていて、
蒼海の信条の大事な基盤となっています。
また機会があればきちんとご紹介したい曲のひとつです。

拙作ではありますが、またひとつできそうかな?という小さなお話がやっとできました。
連休中にあげられたらよいなとは思うのですが…3月中!という目標をここに掲げておきます。
あがらなかったら催促のコメントを!(いらっしゃらないかと思いますが…)

で、なんとか拙くてもいいからあげられるものはないか…とSmiler Makerを1年ぶりに掘り起こしてまいりました。
実は前回とんでもなく中途半端なところで切っているため(過去の私よどうした)、ここまでで再編させていただきます。
また後々統合させます。読みづらいかと思いますがお許しください。

この時点であとがきのほうが本編より長くなってしまいました。
Smiler Maker自体もちょくちょく編集していくかと思いますが、こらからも空追。を”よろしくお願いします”!

それでは、皆さんよい明日を。
花言葉物語 seasonal
スプレーカーネーション(ショコラ)



決して愛らしく飾られた見た目ではないけれど。
甘く鮮やかな、あるいは可憐な色合いは持ちあわせていないけど。

それでも、そんな素朴な私を、好いてくれませんか。




「美味しそう」
「え?」
「それ、携帯。」
「あ、ああ。お気に入り、なんだ。ガラケーなんだけど」
「いいんじゃね?可愛いし」

それが、転入して初めて咲月が男の子と交わした会話だった。
前の学校でも、校則が緩かったばかりに比較的おしゃれな子達が多い中で、咲月は埋もれてしまうタイプだった。
服のセンスにも自信がないし、髪型もアレンジなんてできない。極めつけは、人見知り。
けれど、咲月は小物には人一倍こだわりがあった。

携帯だって、デザインに一目惚れした限定もので。運命的なタイミングで出会ったそれを手にいれるために、在庫のあるお店を探しわざわざおばあちゃんの住む地方支店で予約してもらった。
チョコレートシロップのかかった、ビスケットモチーフの携帯。
色んな人にいいねと言ってもらったけれど、その時ほどこの携帯に感謝したことはない。

「可愛いし」といった彼は淡々と呟くなり咲月の反応も待たずに前を向いてしまった。

笑顔がとびきり爽やかなわけでもない。
顔が整っているわけでも、親交的なわけでもない。
ぶっきらぼうな印象の彼に、咲月はその時恋をした。



そして、今も、恋をしている。
今では席どころかクラスも離れてしまったけれど、何故か諦めようと思うタイミングで声をかけられたりして。
何気ないことだとわかってはいるのに、それだけで咲月の心は一喜一憂してしまう。
それだけ好きなんだったら、一回くらい伝えないと損だよ!
何気なく話した友人にそう言われて、小さな勇気の芽が生えた。

無愛想だけど他人を思いやれるところのある彼は、人気者で。
きっとたくさんの女の子から、友チョコなり本命なりをもらうのだろう。
チョコだけでは、咲月はいつものように埋もれてしまう。

ふと、携帯と目が合った。
そうだ、そうしよう。
咲月は思考を凝らしはじめた。
卓上の携帯が頑張れ、とでもいうようにアクリルのチョコレートを瞬かせた。




一見変わらない教室だけれど、やはり特別な空気。
2月14日という今日を、誰もが少なからず意識していた。
それは単に告白云々や何個チョコがもらえるかだけでなくて、いわゆる「友チョコ」というのが女子の間で盛んだからだ。
気合いの入ったひとなんか、学年中に配るつもりか徳用チョコが鞄から覗いている。

咲月は、友人にいくつかもらったチョコをしまいながら、そっと奥底にある小箱を確認した。
昨晩から、咲月は何度も同じことを繰り返していた。


いつ渡したらいいだろうか。
どうやって声をかけたら自然なんだろう。


そうしてまごついているうちに、あっという間に昼休みも終わりに近づいてきている。
このままではすぐに放課後が来てしまう。元々それほど接点のない咲月には、帰りに上手く話しかけて渡せる自信はない。

行かなきゃ。渡さなきゃ。
いつも視界に入るだけでどぎまぎしていた咲月が、勇気を振り絞って用意したものだから。

心を決めて咲月は席を立った。
チョコレートビスケットの携帯を制服のポケットに忍ばせて。

「…よし、行こう」



きっと、君はたくさんの、たくさんのチョコをもらうんでしょう。
色鮮やかに飾られた、可愛らしい見た目のチョコを。
砂糖を目一杯含んだ、歯の溶けそうな甘いお菓子を。
だから私は、君が見つけてくれたわたしらしさでいくことにしました。

甘さ控えめ、だけど口応えはふんわりして悪くない。
後味は自然すぎるくらいのクセのなさ。
けれど、なんとなく印象を残すアクセント。
ありのままのわたしで伝えたいんだ。


シンプルな小箱に、チョコレート生地のクッキーを詰めて。
ひとつハートを潜ませて、小箱にも一工夫。
添えた小さなショコラ色のスプレーカーネーションの花言葉は、
「気持ちの高まり」。


あなたのことが、大好きです。


*****

happy st.valentine day!

another episode for valentine→チョコレートコスモス
http://piecesofsky.blog3.fc2.com/tb.php/246-562cf99b
*****

◆カーネーション(スプレー咲き)(カーネーションの総称学名:Dianthus caryophyllus L.)
ナデシコ科、ヨーロッパ・西アジアの地中海沿岸が原産地。12月2日の誕生花。由来には諸説あるが、古代ギリシャ時代載冠式(Coronation)にて月桂冠と同様の扱いで使われていたことなどが代表的である。愛らしいその外観から、古くから愛好家や多様な場面で使われる。
カーネーションの花言葉は色合いで異なっているが、総称自体の花言葉は「女性の愛」「感動」「純粋な愛情」などがある。また、代表的な母の日に贈る花としても有名な赤のカーネーションは「母への愛」などという花言葉を持つ。ちなみに元来母の日の由来となったのは白いカーネーションである。白は「私の愛は生きている」という花言葉で、聖母マリアの涙によってカーネーションが出来たという説からこのようになったといわれている。また、本来はない青色の「ムーンダスト」品種開発に日本の企業が携わっている。青の花言葉は「永遠の幸福」。
上記に出てくるカーネーションのスプレー咲き(1厘ではなく枝分かれして咲いているもの)の花言葉は、文章中でのもの以外に「素朴」「集団美」がある。

◆あとがき
ものすごくいまさらなあとがき失礼いたします(アップ後4日経過)。まず、今年のバレンタインは吹雪…ということで、ある意味七夕より思い人に会うのは難しいバレンタインとなったんではないでしょうか。そんな中蒼海はこの日も真っ白のお部屋におりましたので、「みんな大変そうだなぁ」と雪景色を眺めておりました(苦笑)でも、文章仲間の友人や知人の方に拙いものを考えてみたりサプライズメッセージを考えたりして忙しなく時間を消費できました。
お気づきの方…いないかもですが(え)、以前記事で話したビスケット携帯電話がここで登場しております。
お話自体はともかく携帯は実在のものです。数年前に限定発売された、Q-Pot SH-04というチョコビスケットモチーフです。
URL⇒SH 04C Wikipediaページ
SH 04C 宣伝コピーページ ’ノスタルジックなビスケット’
docomo SH 04C 公式情報ページ
見た目はこのような感じ。
img56678902.jpg
公式のものになりますが、SH 04Cシリーズとしては2パターンありました。MilkとChocoです。
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ちなみに、これに変える前はグラス型携帯というこれまた変わった携帯を持っていました。…はい、小物というか携帯にこだわる咲月ちゃんはそんな蒼海から生まれました(笑)
個人的にはあまりバレンタインを乙女の特別イベントとしては捉えていないのですが(多分育った環境とかも影響しています)、そわそわする男子とか友チョコに気合いを入れる女子とか、色めいてる人達をみると若々しくていいなあと思う方です。おかしいですね、わたしもその人たちと同じ世代のはずなんですが。精神年齢すっかりおばあちゃん。
咲月ちゃんの勇気ある一歩が功を奏すといいなと願ってます。派手じゃなくても、大丈夫可愛いよ!頑張れ!なんて。


written2014.

さよならサウンド

空が暗闇に沈んでいく頃
スピーカーから彼らの音が鳴る
心を引っ掻き回したくなるくらいの
輝きを放ちながら散らばってく音たちを

ああ 耳に届け 天に届け 私(さき)に届け

駅前で唄う彼等
コンビニ袋をさげて通りかかる私
一段上でギターを掻き鳴らし唄う彼
最前列で応援さえできず立ち尽くす私
柵などないのに
圧倒的に届かない何か 壁 すれ違う道

伸びやかな声を
変わっていく歌声を
ただ遠くから甘受するだけだった
あなたになりたかったの
”ありがとう”とマイクロフォン越し笑う彼
泣きたくて叫びたい胸を抑え込んだ私

耳鳴りが止まなくて 黄色い彼を呼ぶ声が鼓膜を刺していく
聴こえなくなることは怖いのに 彼の声でなら潰されたっていい なんて

1日が終わる頃に響かせる
シンクロスピーカーから彼らの声
また無益に殺した私の夢(さき)を
泣けないから 叫ぶようにキャンバスに落とした

ああ 耳に届け 心に届け 私(さき)に届け
乱反射 あなたに届け 君に届け.



written 2015-2016
dated 2017.01.31

*****

ご挨拶申し上げます。
今年も、何卒よろしくお願い致します。

昨年…いや、おそらく一昨年に書いた言の葉です。
1年越しに、形にさせていただきます。
彼らと、彼等と。その時の私と、いまのわたしと、これからのあたしへ。

そして消えない空の下、そこにいる皆さんへ。